マレーシアでは伝説的な妖怪、もしくはUMA、小人の悪魔が有名だ。
その名は「トヨール」。
トヨールとはマレーシアで「小人の悪魔」を意味するのだが、小人だからとナメてかかると生き血を吸われたり、金銭などを盗まれるのだという。
そこで今回はマレーシアの伝説的UMA「トヨール」に迫る。
伝説のUMA「トヨール」とは
マレーシアの伝説的UMA「トヨール」は、体長15~50cmほどで人型をしたまさに小人のような容姿をしている。
マレーシアの伝説的UMA
image: まにあ道Mania!
しかし、我々が思い浮かべる可愛らしい小人とは異なり、赤い目に緑色の唇、鋭い歯をもち皮膚は黒いなど不気味な容姿だ。
動きはかなり機敏で神出鬼没、人の精神をコントロールすることもできるのだとか。また、トヨールは生き血を常食とする吸血悪魔として知られており、就寝中の人間を襲い足の親指の先から血を吸う特徴を持っているようだ。
そして目的は一切不明であるが、人の金銭を盗むといった情報もある。
伝説によるとトヨールの正体は呪術師が黒魔術で呼び出した胎児の霊とのこと。しかし、このトヨールにはツッコミどころが満載だ。
所詮、伝説上の悪魔でしかないのだろうか。
マレーシアの妖怪「トヨール」による事件が発生
近年になってトヨールの仕業と考えられる事件がマレーシアで相次いで起こった。
たとえば2005年12月ごろから首都クアラルンプール近郊などで小さな怪物が夜ごと出没し、就寝中の住民を脅かすといった不気味な事件が多発。
そして、その翌年の1月には27歳の女性スー・リン(仮名)が怪物に襲われている。
その夜、リンは奇妙な音で目を覚ました。そして月明かりの中、黒く小さな生き物を見たのである。彼女はその小さな生き物に「何をしているの?」と叫んだが、その生き物の姿がはっきり見えたとき、リンの体は恐怖で硬直した。
体長約15cm、丸い頭に赤い目、とがった耳、緑色の唇。
しかし、それがリンの財布を引きずり出していたのを見て、リンの恐怖は怒りに変わった。
とはいえ、枕を振り回して攻撃するも身をかわした怪物は天井近くまで浮かび上がり、リンをにらみつける。その途端、リンは心身にけだるさを感じ、立っていられなくなった。意思と関係なく彼女がベッドに横たわると、怪物はリンの右足の親指から血を吸いはじめたではないか。
リンの意識は次第に遠のいていったのである・・・。
小人の悪魔は実在するのか
image: yahoo!知恵袋
翌朝、足の噛み傷と空の財布が夢でなかったことを物語っていた。
リンがこの体験を伯父に話すと、伯父は「そいつはトヨールだ!」と叫んだそうだ。
伝説の吸血悪魔は伝説や霊的な存在ではなく、やはり実在するのだろうか。あくまでトヨールはマレーシアにおけるUMAとして知られるが、以上の体験談が事実であればそのような生物が実在することになる。
なお、マレーシアにはこのトヨールのミイラが多々あり、それを撮影した画像も多い。
これらを作り物と見るか本物とみるかは人それぞれであるが、マレーシアに棲む吸血悪魔の容姿は異様だ。
本当にこれが実在するなら未確認生物(UMA)という説が有力だが、黒魔術によってこの世に引きずり出された胎児の霊という説も捨てがたい。
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