あなたは悪魔の存在を信じるだろうか。

イングランド南西部では雪原に悪魔の足跡とされるものが。
そして、ドイツ・ミュンヘンのフラウエン教会にも悪魔の足跡とされるものが残されている。

特に有名になっているのがドイツ・ミュンヘンのフラウエン教会に残されたものだ。

獣の足跡と言われればそのような気もするが、地球上に生息する獣の足跡と一致しないがために「悪魔の足跡」と呼ばれていることを忘れてはならない。

そこで今回はイングランドをはじめ、ドイツ・ミュンヘンのフラウエン教会に残された「悪魔の足跡事件」の真相について迫ることとした。

イングランド雪原で発見された“悪魔の足跡”

1855年、イングランド南西部デヴォン州の雪原に奇妙な足跡が発見された。

同年の2月8日朝、デヴォン州の人々は外に出て目を見張ったという。

なんと積雪の上に奇妙な足跡があったのだ。
（いわゆるイングランドにおける「悪魔の足跡事件」）

足跡の長さは約10cm、幅約7.5cmでロバか馬の蹄に似ていたそうだ。これらは卜プシャムを皮切りにリンプストーン、エクセズなど近隣にも及んでいたという。

町の随所で発見された謎の足跡は、屋根や壁面をはじめ、高さ3m超の塀、柵に囲まれた中庭など近づくことが困難な場所を含め、約20cmの歩幅を変えることなく通過していたようだ。

画像を確認すると、どう見てもロバなどの足跡にしか思えないが、この足跡には不気味な点がある。それは動物であるなら2本の並行した足跡が残るはずなのに、これは一直線に続いていたのである。

謎の足跡は「悪魔の通り道」を想起させた

イングランドの町で発見された足跡は森を抜け、一晩で約160キロという距離を走破していることがわかったそうだ。

この足跡を現地の人々は“悪魔の足跡”と呼んだ。

なぜなら、このような足跡でできた道は古来、「悪魔の通り道」とされる。しかもその形がひび割れた蹄をもつという「悪魔の足跡」を想起させたからだ。

これによりイングランドの人々は悪魔が町を訪れたと信じてやまなかった。
たちまちにこの悪魔の足跡の噂は周囲に広まり、「悪魔の足跡事件」として語り継がれることとなる。

なお、イングランドの雪原に残された悪魔の足跡事件はこれで終わらない。

2009年、イングランド・デヴォン州の民家裏庭の積雪に上に、馬の蹄に似た足跡が再び発見されたのだ。

なお、この悪魔の足跡に似た足跡の詳細は長さ約13cm、歩幅は28～43cm。
周辺にはほかに不審な痕跡はなかったという。

結果としてイングランドで発見された謎の足跡は研究家たちによって多くの推理がなされたが、せいぜい現存する動物の足跡にこじつける仮説しか掲示できていない。

ミュンヘンのフラウエン教会に残された「悪魔の足跡」

悪魔の足跡が残されているのはイングランドだけではない。

ドイツ・ミュンヘンにある有名な教会「フラウエン教会」にも悪魔の足跡とされるものが残されているのだ。

画像：ミュンヘン「フラウエン教会」に残された悪魔の足跡

image: WA☆DAフォトギャラリー

フラウエン教会をすぐ入ったところにそれは存在し、一目でその足跡が異様であることを確認できる。

なお、この悪魔の足跡にはさまざまな言い伝えがあるようだが、大きく分けると2つある模様。

このようにドイツのミュンヘンにあるフラウエン教会においても「悪魔の足跡」は有名な話なのだ。

信じる信じないはあなた次第であるが、特にイングランドの雪原で発見されたものに関しては動物や人間のそれとは異なる点が確認されていることもあり、単純に獣の足跡と結論づけるのは愚かである。

仮に悪魔とまで飛躍させなくとも、UMAである可能性は十分に考えられるのではないか。

いずれにしても悪魔の足跡事件にはロマンがつまっている。