目が穴が空いたように真っ黒な子供たちが目撃されたとアメリカで話題となっている。
黒い目の子供たち、通称BEK(Black Eyed Kids)はアメリカでは有名な都市伝説のひとつであるが、実際に黒い目の子供たちを目撃したという情報は少なくない。
にわかに信じがたい話であるが、今回は黒い目の子供たち「BEK」を追う。
黒い目の子供たちが初めて目撃されたのは1998年
黒い目の子供たちが初めて目撃されたのは1998年のこと。
その目撃者はジャーナリストのブライアン・ベテル氏。彼は駐車場でシャツのフードを深めにかぶった10~14歳くらいの少年ふたりに、いきなり窓をノックされたのだという。
その少年たちは「家まで送って欲しい」と懇願してきたというが、ベテル氏は少年たちの目を見て背筋が凍った。
そう、二人の少年の目は黒一色に塗りつぶされ、一切白目がなかったのである。
image: beforeitsnews.com
ベテル氏が少年たちの頼みを拒否すると、「ドアを開けて入れろ!入れろ!!入れろ!!!」と怒鳴りあげて来たそうだ。
危険を察知したベテル氏は慌てて車のエンジンをかけ、駐車場から逃げ出したという。
彼はその後、この不気味かつ恐ろしい出来事をコラムとして掲載。その後、大きな反響があると共に同じく黒い目の子供たちを目撃したという声が急増した。
なお、直近では2008年にアメリカ・カンザス州で、2012年にスコットランド・スタッフォードシャーにて黒い目の子供たちが目撃されている。
イタズラ?それとも幽霊?黒い目の子供の正体
黒い目の子供たちの正体は未だ不明であるが、幽霊的なジャンルの噂からすると「悪魔の化身」という声が多いようだ。
image:beforeitsnews.com
キリスト教において、“真っ黒な目”は邪悪な意志にコントロールされた悪魔の目をイメージさせる。つまり、キリスト教が信仰されている地域からすれば、悪魔の化身と考えるのはごく自然なこと。
実際に黒い目の子供たちが悪魔の化身、もしくは幽霊だったとしたら話はそれまでなのだが、誰か一人が「黒い目の子供たちを見た!」と言いふらしたとしよう。
すると周囲はその情報を間に受けてしまう。
やがて集団心理が起こり、あたかも普通の子供たちであっても脳が勝手にその少年たちの目を真っ黒に塗りつぶした状態を映し出す可能性もある。
別の考え方をするのであれば、黒い目の子供たちは単なる“イタズラ”であった可能性も。
真っ黒なカラコンを装着すれば、簡単にBEKに変身できるだけに一部の少年たちの間で広まった悪ふざけとして考えることもできるだろう。
image:Togetter
BEK現象はベテル氏のジョーク?
ふりだしに戻ると、この黒い目の子供たちが都市伝説となるまでに広まった背景には、ベテル氏が執筆したコラムにある。
仮に彼がネタに困って「黒い目の子供たち」を創作したとしたらどうだろう。
いや、わかる人にはわかるといったニュアンスで書いたジョークだったのかもしれない。
コラムを執筆した動機は何にせよ、黒い目の子供たちがベテル氏の創作であるなら、BEK現象をここまで大きくした原因は彼にあるのだ。
人間は都市伝説に良くも悪くも敏感な生き物。
そして都市伝説は一人歩きすることがあるので、それを信じる者が増えると同時に思い込みも増えていったのではないだろうか。
仮に黒い目の子供たちが実在していたとしたら、それは幽霊と考えるのが自然である。
そうでなければ、特殊な子供たちが集まってどこかの土地で暮らしていることになるのだが・・・。
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