狼人間といえば顔がオオカミで体は体毛に覆われた怪物をイメージすることだろう。
アニメもしくは映画の影響によって“狼人間”のイメージはある程度定着しているのだが、現実世界にもそれが実在していた可能性がある。
特に“狼人間”で言えば「ウルコラク」があまりにも有名なのだが、今回はその「ウルコラク」と共に狼人間が実在したのか追うこととした。
ブルガリアで発見された狼人間と思われる頭蓋骨
人狼ウルコラクが有名になったのは2014年10月のこと。
マケドニア地方のブルガリアに属する地域で、狼の頭蓋骨と思われるものが発見された。
この頭蓋骨を発見したのはブルガリアの村に暮らすトレイシュという男性。彼によると、いつものように畑を耕していると鎖で縛られた不気味な箱を発見したという。
その箱を開けてみると、中にはこれまた不気味な頭蓋骨が入っており、箱の裏には「狼男の頭蓋骨」と書かれていたそうだ。
これを見たトレイシュは地元に伝わる「ウルコラク」と呼ばれる狼人間のものだと悟ったという。
なお、トレイシュが発見したウルコラクのものと思われる頭蓋骨が以下の画像だ。
image:オカルトNEWS★かすぽ
ちなみに人狼伝説はギリシア神話、旧約聖書にまで登場するほどで、ヨーロッパでは伝説と化している。
本当に狼人間など実在するのか
トレイシュが発見した狼人間のものとされる頭蓋骨は瞬く間に話題となった。
しかし、野生動物の専門研究科によれば、発見された頭蓋骨は狼人間のものと断言できないと言う。むしろ、その頭蓋骨は「骨ページェット病」にかかったオオカミの頭蓋骨である可能性が高いとした。
「骨ページェット病」とは遺伝子に由来する病気のことで、人間も発症する可能性がある病。症状としては本来なら生えない箇所に骨が生えたり、頭蓋骨全体が膨張するなどのケースがあるという。
この説が正しければ、発見された頭蓋骨は骨ページェット病にかかったオオカミのものと言える。よって、狼人間など実在しないという結論だ。
また、以前から人間の頭蓋骨と犬の頭蓋骨を組み合わせて作られた“ニセモノ”や、それら模型が世の中には出回っている。
そう考えると、ブルガリアで発見された不気味な頭蓋骨は作りものであった可能性が高い。
実在して欲しいという願望をよそに、不気味な頭蓋骨が狼人間のものではないといった情報ばかりが浮上している。
人狼を愛する者は数え切れない
人狼伝説は世界的に有名であるが、それが現実世界に実在したと考えるとロマンを感じてしまう。
オカルトファンであれば狼人間が実在することを心の底から願っていることだろう。
ブルガリアで発見された不気味な頭蓋骨だが、それはもしかするとそういった狼人間をこよなく愛する者が“実在する”という意を込めて埋めた可能性も考えられる。
もちろん、頭蓋骨がニセモノだと断定することもできないが、それの画像を確認する限りどうにも真新しさを感じてしまう。
特に木箱があそこまで朽ちていないのは不自然な限りなのだが・・・。
とはいえ、私も狼人間が実在していたと信じたい。
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