ここ日本でもお馴染みだったインドの聖者「サティヤ・サイババ」。
手から灰を出す“ビブーティー”、時計などとありとあらゆる物を出してみたり、その奇跡は日本のお茶の間を大いにわかせた。
84歳で亡くなってからは特集されることもなくなったが、今回はあらためてインドの聖者「サティヤ・サイババ」が起こした奇跡を振り返る。
“ビブーティーの奇跡”があまりにも有名なサイババ
サイババが世界的に有名なった時期は1990年代と言って問題ないだろう。
彼はインドに次々と奇跡を振りまき、奇跡を起こすインドの聖者として日本において話題になった。
サイババの真骨頂といえば、手から灰を出す“ビブーティー”。おまけに灰以外にも指輪や時計をも出現させて見せたのだから驚きだ。
ビブーティーをしている様子
image: sumally.com/
これだけでも十分な奇跡といえるのだが、彼は病気や怪我を治癒してみせた。
彼がインドに振りまいた奇跡はたちまち有名になり、気が付けば世界中で「サイババ・ブーム」が発生。そして、世界126カ国に1200箇所もの「サティヤ・サイババ・センター」を設立した。
なお、現在は定かではないものの一時期の信者の数は、1000万人を超えていたという。
しかし、ビブーティーに関して懐疑的な声は多く、インドの聖者が行ったビブーティーは単なる“トリック”であるとした人物も現れた。
(※ 私の記憶が定かなら、サイババのビブーティーのタネ明かしをするテレビ番組が放映されていたはず)
ビブーティーをトリックとする証拠画像
image: ssg2.seesaa.net
はたして、彼のビブーティーは奇跡から起こったものだったのだろうか。
実はインドの「サイババ」はひとりではなかった?!
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インドで奇跡を起こす聖者「サイババ」といえば、誰もがビブーティーで有名なサティヤ・サイババを思い浮かべることだろう。いや、それ以外はイメージできないはずだ。
しかし、インドには数え切れないほどの「サイババ」が存在している。
その理由はいたって簡単で、「サイババ」という名称はイスラム教で“聖者”を意味する「サイ」とヒンドゥー語で父を意味する「ババ」からなる尊称だった。
つまり、インドにはサティヤ以外にも多くのサイババが存在する。
が、インドで特別な存在となったのはサティヤのみだ。
なぜなら、彼はシヴァ神の化身として崇められた聖者「シルディ・サイババ」の生まれ変わりとされているため。
その証拠として、シルディ・サイババは亡くなる直前に次のような予言を残している。
「自分の使命を全うするために8年後、南インドのヴィシュヌ神を信仰する家に生まれ変わる」
そして、その予言どおりに“サティヤ”が生まれ、インドにおいて多くの奇跡を振りまくこととなった。
サティヤが持つ“不思議な能力”
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サティヤ・サイババが不思議な能力に目覚めたのは中学生のときだった。
ごく一般的な超能力者の開花エピソードとは異なり、彼はサソリに噛まれたことがきっかけとなったらしい。
その後、サティヤは学んだことがなかったサンスクリット語を話せるようになり、教義を延々と解説するように。14歳で出家すると、いよいよその能力が高まりを見せ、不治の病の治癒をはじめ、空中浮遊、瞬間移動などの奇跡を起こしていたという。
さらに聖者アガスティアがシヴァ神より授かったとされる予言能力によって、未来と全人類の運命を書き記した「アガスティアの葉」に、サティヤが聖者であり奇跡を起こすことが以下のように書かれていた。
「人類の黄金時代の指導者がサティヤ・サイババである」
なお、サティヤは自分自身について次のように予言した。
「2024年、98歳で死ぬがその8年後に生まれ変わり、人類の救済にあたる」
しかしながら、この予言は外れたと言っていいかもしれない。なぜなら、彼は2011年4月24日に84歳で没してしまったからだ。
さて、サティアはいつ生まれ変わるのだろうか?
そしてまた、インドもしくは別の土地で奇跡を起こすのだろうか?
サイババは3人います。
シルディサイババ(1839-1851年)
サッチャサイババ(2011年に亡くなられました)
プレマサイババ (まだ2017年には表れていません)